橋梁や歩道橋の塗替工事なら【有限会社三和建装工業所】へ~塗膜剥離編~

歩道橋や橋梁の塗替塗装工事

  • 橋梁工事に興味ある方や工事依頼を検討している方は、工事を行う予定の橋梁や歩道橋の既設塗膜に有害物質塗料を塗装している可能性があります。
  • 1967年から1972年頃に製造された塩化ゴム系塗料には,現在使用禁止されているPCB(ポリ塩化ビフェニル)が含まれており、2000年までに製造された塗料には,防錆を目的に鉛やクロム等の有害物質が使用されていました。
  • 以前まで橋梁や歩道橋の塗替塗装工事は一般的にブラスト工法が用いられていました。既設塗膜に有害物質を含有する場合,有害物質を含んだ粉じんによる周辺環境や作業者への影響から,ブラスト以外の粉じんの発生を低減した工法により施工する必要がある.そういった経緯の中で近年塗膜剝離剤による 塗膜剥離での施工が増えてきております。
    塗替工事を施工するにあたり,既設塗膜の成分分析を実施する必要がある。
    当社、有限会社三和建装工業所でも成分検査の対応も可能です。

塗替塗装工事 ~剝離剤の塗布~

剝離剤塗布に重要なのは、剝離剤の塗布量です。
剥離剤のメーカーによって塗布量が違うと思いますが、ローラーや刷毛で塗るとどうしても塗布量が薄くなってしまい塗膜が剝がれにくくなります。現場の環境によりますが、エアレスが使用できる環境であればできるだけエアレスでの塗布をおすすめします。

  • 剝離剤塗布
    • 剥離剤の塗布状況です。
    • 送気マスクを使用して行っております。

    エアレスでの剝離剤塗布

     

    剥離剤塗布

     

    令和2年12月に厚生労働省よりベンジルアルコールを含んだ剥離剤を塗布する際は送気マスクの着用が必要と通達が来ておりますので当社では重松の送気マスクAL-15を使用しております。

  • 剥離剤塗布の完了状況です。
    剝離剤塗布

    塗布後約24時間置いた後でも少し剥離剤が残っているくらいがかき取りやすいと思います。完全に剝離剤が乾いていると塗膜がかたまってかき取りしずらいです。

    • POINT 

    剥離時は、乾燥していると剥離しずらいので剝離剤を塗布後にラップやマスカーで密封するとなお塗膜が落ちやすくなります。

塗替塗装工事 ~塗膜のかき取り~

次にかき取り作業です。
上記でお話ししたように剝離剤塗布後に気温に応じて変わってきますが24時間~48時間おいた後にかき取り作業の開始です。

  • かき取り時の服装

    かき取り時の服装はこちらです。
    かき取り,剥離

    • ・マスク

    重松の電動ファン付き呼吸用保護具 Sy185V3を使用しております。
    こちらを使用する際は、かき取り時に目の部分が汚れるので専用のカバーグラス#2659を使用するのをおすすめします。

    • ・防護服

    防護服はバリヤーマンシューズカバー付きを使用しております。あまり安い防護服を使用すると使用中に破れ服などに浸透してしまうので規格を確認して使用した方がよろしいと思います。

    • ・手袋

    写真では手袋をしておりませんが、手袋はほとんどの現場で化学防護手袋(剥離剤に溶けない)を使用との指示が出ております。実際に作業していると化学防護手袋だけだと剥離剤ですべってとても危険です。

    当初では、化学防護手袋の上に軍手を装着し作業を行っております。

  • かき取りの使用道具

    当社ではいくつかの道具を使用し作業します。

    バーコー 超硬刃 かき取り

    バーコー かき取り 剥離

    サイズは、3種類あるので現場にあったものを使用した方がいいかと思います。刃が丈夫なので段差やスパッタにも引っ掛かりにくく狭いとこやボルト部分に使いやすいです。刃の幅が短いので広い面には適しておりません。値段は少し高いですが、1ヶ月かき取り作業をしてもほぼ刃を交換することはないので長く使えます。

     

     

    ケレン 剥離 かき取り

    かき取り 剥離 

    こちらも、超硬刃を使用しているので段差やスパッタなどに引っ掛かりにくいので作業しやすい。広い面の作業に優れています。

     

     

    剥離 かき取り スクレーパー

    ほとんどの現場では、こちらのカッターの刃を付けるスクレーパーを使用すると思います。
    広い面のかき取り時には優れていると思います。
    狭いところなどボルト部には向いていないです。

    • あと、カッターの刃は段差などに引っ掛かり刃が欠けやすく力もだいぶ使うので疲労が溜まります。
    • 3種類ご紹介しまいたが、当社では、バーコーが一番使いやすいと思われます。カッターのスクレーパーは刃が鋭いのでケガのリスクは一番あると思われます。
  • 最後に

    塗膜を完全に剥離をしても膜厚計で測定すると鋼鉄の凸凹面や黒皮が残っていると20~40μmは出てきますので0μmにはほぼなりません。

    最終的に塗膜を除去した後は、現場の仕様に応じて1種、2種、3種と素地調整を行っていきます。