橋梁の塗装工事のことなら【株式会社三和建装】へ~新設 橋梁塗装工事 現場塗装編~bridge & painting

新設 橋梁塗装工事 ~現場塗装の流れ~

新設橋梁塗装工事現場塗装で施工する箇所は大きく分けて2つあります。まず1つ目は、現場継手部(ボルト部)です。そして2つ目は、現場溶接部になります。なぜボルト部と溶接部だけかというと、例えば200mの橋を工場から一度に運ぶのは無理なので、まず鉄を鉄工場等で橋の形にブロックごとに作り上げ、ブロックごとに上塗まで塗装を行います。そして、橋のかかる現場まで運び組み立てます。組み立てる際にボルトや溶接などで接合していきます。その時、ボルトや溶接部の接合部分を現場で塗装を行うという流れになります。

現場塗装では、各塗装仕様が載っている鋼道路橋塗装防食便覧というものに元図いて塗装工事を行います。それでは今度はボルト・溶接の塗装についてご説明いたします。

新設 橋梁塗装工事 ~現場塗装の流れ~

新設 橋梁塗装工事 ~現場塗装 継手部(ボルト部)編~

まず、新設橋梁の現場塗装工事の際、施工する継手部(ボルト部)の塗装と素地調整についてご説明します。塗装仕様は3つに分かれており鋼道路橋塗装防食便覧では通常F11塗装系とF12塗装系と床版上面塗装系があります。ボルト部の塗装は一般的には刷毛を使用して塗装を行います。

新設 橋梁塗装工事 ~現場塗装 継手部(ボルト部)編~
  • F11塗装系

    外面についてあるボルト部の塗装系になります。素地調整を行い、塗装(刷毛・ローラー使用時)の回数でいうとボルト頭部のジンクも含め7層塗装します。上塗の塗料はふっ素樹脂塗料を使用します。

  • F12塗装系

    内面についてあるボルト部の塗装系になります。素地調整を行い、塗装(刷毛・ローラー使用時)の回数でいうとボルト頭部のジンクも含め5層塗装します。内面については、上塗は塗装せず超厚膜形エポキシ樹脂塗料を使用します。

  • 床版上面塗装系

    鋼床版についてあるボルト部の塗装系になります。素地調整を行い、塗装(刷毛・ローラー使用時)の回数でいうと有機ジンクを2層塗装します。

  • ボルト部の素地調整

    塗装の前に、ボルトのさびを落とす作業のことです。当社では、ディスクグラインダーにスラストブラシを装着しボルトのさびを落とします。塗装作業の中で一番重要な作業になります。いくら塗装で膜厚をつけ塗装しても素地調整時にさびが残っていては劣化の原因になります。

    そして新たにピンテールの切断面のバリをとるピンテール処理を行う現場もございます。ディスクグラインダーで行う場合と、専用の工具「極短型ボルトシェーバー」を使用する場合がございます。専用研削刃使用して1本あたり10秒から15秒くらいかかり、専用研削刃についても高価な値段がするので見積作成時お気を付けください。

新設 橋梁塗装工事 ~現場塗装 溶接部編~

続いては、溶接部の塗装と素地調整についてご説明します。現場で施工を行うのが、外面溶接部・内面溶接部・床版上面があります。現場によっては、ボルト部も同様ですが内面部がないこともあります。塗装仕様は3つに分かれており鋼道路橋塗装防食便覧では通常F13塗装系とF14塗装系と床版上面塗装系があります。ボルト部と違い溶接部はローラーで施工することが多いです。

新設 橋梁塗装工事 ~現場塗装 溶接部編~
  • F13塗装系

    外面にある溶接部の塗装系になります。素地調整を行い、塗装(刷毛・ローラー使用時)の回数でいうと有機ジンクから始り6層塗装します。ボルト部と同様、上塗の塗料はふっ素樹脂塗料を使用します。

  • F14塗装系

    内面にある溶接部の塗装系になります。素地調整(1種)を行い、塗装(刷毛・ローラー使用時)の回数でいうと有機ジンクから始り4層塗装します。ボルト部と同様に、上塗は塗装せず超厚膜形エポキシ樹脂塗料を使用します。内面は超厚膜型塗料を使用するのですが、とても粘度の高い塗料なのでローラーで塗装するとトゲトゲになってしまう場合があります。そういった場合は、刷毛での施工をおすすめします。

  • 床版上面 塗装系

    床版についてある溶接部の塗装系になります。素地調整を行い、塗装(刷毛・ローラー使用時)の回数でいうと有機ジンクを2層塗装します。

  • 溶接部の素地調整

    塗装の前に、溶接部のさびを落とす作業のことです。溶接面はすべて1種ケレンで行う必要があります。当社では現場の状況に応じてサンドブラスト・バキュームブラスト・ブリストルブラスターのいづれかを使用して作業を行います。